NTTアドバンステクノロジ株式会社 インタビュー
毎回違ったテーマで会員企業様へインタビュー。
新たに会員となられました
NTTアドバンステクノロジ株式会社 北海道支店 支店長 本多 康幸様
担当部長 小田 実様
担当課長 釜 沙映子様
へのインタビューです
NTTアドバンステクノロジ株式会社様へのインタビュー
一言でいうとどのような会社でしょうか?
当社は、1976年の創立以来、NTTグループの技術的中核企業として、NTT研究所のネットワーク技術、メディア処理技術、日本語処理技術、環境技術、光デバイス、ナノデバイス技術などの多彩な先端技術のみならず、国内外の先端技術を広く取り入れ、それらを融合してお客様の課題を解決し、お客様にとっての価値を提供し続けています。
NTTグループを下支えする縁の下の力持ち的な会社ですが、最近は札幌をはじめ仙台、東京、名古屋、大阪、福岡などの営業拠点で、全国の皆様のご要望をお聞きし、NTT研究所の最新技術を活用して商品化し、提供しています。
北海道ではどのような事業を展開していますか?
最新の優れた技術を活用して、企業や自治体のデジタル技術を活用した変革、いわゆるデジタルトランスフォーメーション(DX)や、グリーントランスフォーメーション (GX)に貢献できる商品やサービスを開発し提供しています。
DXでは、AIやRPAといった人に代わって作業をする技術を商品化しています。例えば、定型の伝票をシステムに自動入力したり、必要な注文書を自動的に出力することが可能とするRPAと呼ばれるソフトウェアのロボット (WinActor)をご提供しています。作業の負担軽減や誤り防止、人手不足の解消に役立つ商品で、全国7500以上の企業と自治体にご利用いただいています。
GXでは、地球に優しい技術やカーボンニュートラルに貢献できる技術を開発し商品化しています。例えば、定期的な交換が必要で、かつ産業廃棄物となるシリカゲル等の除湿剤の代替として、除湿・保湿両方の機能を持つ調湿材(Gーブレス)をご提供しています。定期メンテナンスが不要で山中や高所に設置された電気設備などでご利用いただいています。
また、着雪予防のためパラボラアンテナに塗布していた塗料を商品化した超撥水塗料(HIREC)や、通信の高度化に必要な微細加工技術を半導体の製造にご活用いただくなど、幅広くご利用いただいています。もちろん、サーバーやネットワーク機器、Wi-Fi無線機なども取り扱っています。
最近注目を集めている、無色透明なガラスで発電できる商品(SQPV)は、現在試験導入を経てさらに性能を向上するよう開発中です。
なるほど、ありがとうございます。事業展開にあたって、どのような活動をしていますか?
北海道に拠点をかまえお客様に寄り添って活動されている地元企業の皆様に、工事や施工をお手伝いいただき、商品やサービスをご提供する協業体制で活動しています。通信の世界で育んできた技術は、様々な用途に応用が利き、普及しています。
例えば、超撥水塗料HIRECは、着雪防止に必要な橋梁や発電設備、放送気象設備などにご利用され、これら設備の建設や保守を担う各業界の企業の皆様に施工いただいています。
DX、GXは業種業態に関わらず拡大し普及していきます。農業などの一次産業や製造業、サービス業の生産性向上、付加価値向上など、多様な業種業態で活躍されている企業の皆様と一緒に北海道の発展に貢献できればと思っています。是非お声掛けいただければ幸いです。
採用について教えてください。
当社では、素材開発から通信、セキュリティ、DX・GXそして、NTTグループで進めているIOWN構想(※)など、多様な研究開発や商品化に取り組んでいます。そのため、新卒採用はもとより、キャリア採用、障がい者採用、外国人採用など、広く多様な人材を募集しています。
※IOWN構想あらゆる情報を基に個と全体との最適化を図り、光を中心とした革新的技術を活用し、高速大容量通信ならびに膨大な計算リソースなどを提供可能な、端末を含むネットワーク・情報処理基盤の構想です。https://www.rd.ntt/iown/index.html
在宅勤務や、勤務開始を午前6時30分から10時までの中で自由に変更できる勤務パターン変更制度、奨励資格受験の費用支援制度など、多様な働き方を支援する制度も充実しています。
急激なビジネス環境の変化、日々進化するテクノロジーに対応して、培ってきた経験や技術を新たなフィールドで広げるチカラを募集しています。当社ホームページからのエントリーをお待ちしております。
今後の展望について教えて下さい。
北海道は全国に先駆けて人口減少、少子高齢化が進んでいる地域ですが、一方で全国的にもまれな広い大地と自然がある地域です。現在の主要な産業の一つである農林水産業は、ますます国内外で必要とされ、そして魅力ある産業に発展されることが期待されています。
2050年までに温室効果ガス排出ゼロを目指すエネルギー分野も同様に、北海道の持つポテンシャルが非常に期待されています。きれいな水を必要とされる半導体工場の誘致も決まるなど、エネルギーの地産地消を踏まえた工場進出も期待できます。
当社はDXやGXなどの様々な技術を通じて、地元北海道へ大いに貢献するよう取り組んで参りますので、ご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。
NTTアドバンステクノロジ株式会社様をご紹介させていただきました。インタビューの際に超撥水塗料 (HIREC)を見せていただきましたが、驚きの撥水力でした。現在様々な用途で使用する際の耐久性等の調査を行っているとのことでした。